デンマーク、お庭のある暮らし

#ガーデニング #暮らし #パイプなこ

2021/06/151058 Views

writer:パイプなこ
イギリス人の夫、息子と一緒に英国と日本を行ったり来たり。編集・ライターとして欧州の緑豊かな生活と日常をいろいろ発信している。

心地よい空間で過ごす”ヒュッゲ”

自然との調和を大切にするデンマーク。
一年でいちばん日の長い夏至のころ、街には花々があふれ、爽やかな風とキラキラ輝く太陽を楽しもうと、人々はアウトドアでたくさんの時間を過ごします。

今回は、そんなデンマークのお庭の楽しみ方について紹介します。

長い長い冬を耐えて迎える、6月の夏至。
デンマークでは森を散歩したり、海に出かけたり、芝生で寝転んだりと、人々は豊かな自然の中でゆっくりと過ごします。

もちろん、お庭での時間が増えるのもこの頃から。
最近よく耳にする”ヒュッゲ”という言葉に代表されるように、デンマークの人たちは心地よい場所や空間で、家族や友人たちと過ごす時間を大切にします。

そしてお庭もその”ヒュッゲ”なライフスタイルの一部。
作り込んだガーデニングより、リラックスできる庭づくりが一般的です。

お庭でのゆるりとしたすごし方

国土のほとんどが平地であるデンマーク。
人口が少ないこともありますが、多くのお家に広いお庭があり、その面積は家の2〜3倍ということも珍しくありません。

コペンハーゲンなどの都市部でアパートに暮らす人々も、ベランダで植物を育てたり、コロ二へーヴという貸し庭を使って緑を楽しむほど、デンマークの人たちにとって、お庭はとても大切な生活の一部です。

そして広々とした庭は、自分たちの手で整えるのが一般的。
大きな木を大切に守りながら育てたり、花々を植えたり、子どもたちのためにブランコやトランポリンを置くのもとってもポピュラーです。

グリーンハウスや小さな畑を作り、家庭菜園を楽しむのも人気です。
野菜などを育て、夏の間に採れた収穫を楽しみます。

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ルバーブ

たとえば、ルバーブ。
赤と緑のコントラストが印象的なこのルバーブは、北欧州でよく見かける野菜です。

デンマークでも畑で育てる方が多く、収穫したルバーブはジャムにしたり、ケーキを焼いたりと、いろいろな方法で楽しみます。

なかでもジュースは、これからの暑い季節におすすめ。
甘酸っぱさが夏にぴったりです。また酸味が強いルバーブは、梅の代わりにもなるとか。

ルバーブは日本でも栽培が可能ですので、ぜひ試してみてください。

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カジュアルなバーベキューが魅力的

バーベキューもとてもポピュラーなお庭のアイテム。
デンマークはアウトドア文化が盛んなので、キャンピングやバーベキューは日常的に楽しみますが、お庭でバーベキューを楽しむ家庭も多く、バーベキューセットはDIYショップなどでよく目にします。

「準備が大変!」と、ハードルの高いイメージのあるバーベキューですが、デンマークではとってもカジュアル。
近所の子どもが集まったからと、近くのスーパーでソーセージやマシュマロを買ってバーベキューで頂いたり、大人は火を囲みワインを片手に会話を楽しんだり。

もちろん、冬の間もバーベキューは大活躍です。
毛布に包まりながら、暖かいバーベキューのまわりで過ごす時間はゆっくり流れ、まさにヒュッゲなひととき。
一年を通して、家の中だけではなく、庭でも親しい人たちとのひとときを楽しみます。

身近な場所で、シンプルにゆったりと暮らす。
自宅のお庭やベランダをもっと気軽に楽しむ方法を、デンマークをお手本に私たちも探してみたいですね。

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