ロンドンのアロットメント、今夏の保存食づくり

#ヨーロッパ #暮らし #安田和代

2023/09/20949 Views

writer:安田 和代(やすだ かずよ)
ロンドン在住の日本人編集者/ライター。昼は本を編み、夜は毛糸を編み、週末は畑で有機野菜を育てる日々。読書、写真、畑しごと、発酵食品&保存食づくり、編みもの、ポッドキャスト「試運転(仮)」、通信制大学で食物学の勉強など、あっちもこっちも。

毎年、その気候によって、収穫が変化するのが畑仕事のおもしろいところ。
予想以上の大収穫を得たら、なるべく無駄にしないよう、保存食づくりに勤しむのです。

大収穫のトマトとキュウリ

畑仕事をしていると、毎年作物のできが違うので、飽きることがありません。
天候の違いに左右されるのはもちろんですが、果物によっては、一年おきによくできるものもあり、わたしの畑の2本のリンゴの木は、見事にひとつも実をつけませんでした。
そういえば、昨年はものすごい量のリンゴがとれたなあと思いながら、ふとお隣の畑を見ると、こちらはたわわにリンゴの実がついています。彼のリンゴは、去年イマイチだったような、そんなおぼろげな記憶がよみがえります。

一方、涼しい夏のせいで、なかなか赤くならなかったトマトは、8月の中旬には次々と赤くなり、9月の初旬までにおそらく15キロ以上の収穫があったかと思います。
それはキュウリも同様で、これまでにゆうに10キロ以上は、収穫したのではないでしょうか。

英国の夏は夜10時くらいまで暗くならないので、夏の夕方から夜にかけては、収穫したり、水やりをしたりと忙しく、はっと気づくと晩ご飯のタイミングを逃してしまうこともしばしば。
大収穫のすえに、食べる時間がない、という皮肉な結果になってしまうこともあるのです。

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夏野菜を冬まで楽しむために

さて、10キロも20キロも収穫したところで、新鮮なうちに全部を消費することはできません。
そこで自ずと、収穫物を長く楽しむための策を考えることになります。

トマトの場合は、とにかくソースづくりです。
ジャムやハチミツの空き瓶を140度のオーブンに20分〜30分入れて殺菌し、じっくり煮込んだあつあつのトマトソースを入れて、すぐにぎゅっと蓋をします。
いまのところ、この方法で、1年くらいは問題なく保存できていますが、ソースを入れた瓶をさらに水をはった大きな鍋に入れて火にかけ、20分ほど沸騰させるという方法も広く知られています。

今年ははじめて、トマトケチャップもつくってみました。
ケチャップになにが入っているのか、これまで考えたこともなかったのですが、レシピ通りに、トマト、お酢、ベイリーフ、クローブ、シナモンスティック、鷹の爪、生姜、ニンニク、タマネギ、ニンジン、ペパーコーンで、見ごとにケチャップの香りがキッチンに充満。
とてもおいしいケチャップができました。

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隣人との交流がもたらす恵み

ご近所さんとの収穫物のやりとりは、アロットメントならではの利点です。
豊作の隣人から、どさっとリンゴをいただいたり、うちにはないプラムの実をどんと手渡されたり。
特に、いつもプラムをくださる、ふたつ隣のギリシャ人の年配女性は、お料理のコツもたくさん教えてくれる、私にとっては先生的な存在。

今年は彼女のアドバイスどおり、ジャムづくりを3日にわけて行いました。1日目は、カットしたプラムを鍋に入れ、分量の砂糖をまぶすだけ。
これで一晩おきます。
すると翌日にはすっかり水が上がってくるので、これで最初の火入れを行うのです。この日も、ある程度火を通したら、一旦止めて、一度冷まします。
さらに、3日目、レモン汁をちょっと入れて、再度火を通す。
そうするとプラムのペクチンがよく抽出されて、固まるのです。

プラムジャムをつくる際に、ローズマリーのスティックを2本ほど入れるのが、私流。
甘さのなかに、かすかにパリッとした清涼感のある仕上がりになります。

ジャムやトマトソースのほかに、今年はキュウリの古漬けやザラメ漬け、バジルでジェノベーゼ・ソース、シソのふりかけ、そして今年初の試みとして野沢菜漬けも。

これで、秋冬にも、夏の味を楽しめるといいなぁと期待しています。

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