啓蟄から春分へ

#ガーデニング #暮らし #風間理紗

2022/03/30303 Views

writer:風間理紗
日本の風土に磨き上げられ受け継がれてきた四季折々の暮らしの文化を、自然の恵みへの喜びと感謝、今ここに在るすべての存在への愛と思いやりの心と共に次世代へと繋げている。「ゆったりおったりの森」主宰 一般社団法人エディブル・スクールヤード・ ジャパン プログラムディレクター。

鮮やかな新芽や花の蕾

硬い木の皮を破って、鮮やかな新芽や花の蕾がむっくり顔を出し始めました。
秋に蒔いた種や、どこかから自然に運ばれてきた種は、さまざまな色合いや形、質感や香りでその葉を茂らせ、一足早く花を咲かせた花々の黄色や白や紫の彩りも加わって、美しい調和の景色を作っています。

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大きな一繋がりのコミュニティ

でも、もう少し注意深く見てみると、その調和はまだまだ途上なのだということも見えてきます。
というのも、このお庭は家の建て替えに合わせて昨年の秋に客土が入れられ植物が植え込まれた場所。
一繋がりのガーデンでもこちらの一帯とあちらの一帯では、持っている雰囲気にムラがある。

それは日当たりとか水はけとか土とかそういった与えられた環境の違いだけでなく、根っこが違う。
植物同士の関係性が違う。
そんな感じ。
植物同士は根っこでお互いコミュニケーションを取り合って、家族のようなつながりを作っているんだって。
そんな話を聞くと、その辺りがなるほどと合点します。

種まき前、芽吹いた後の植物同士がお互い助け合い、全体として調和が生まれるように、コンパニオンプランツの組み合わせなども考えながら、様々に頭を捻らせたっけ。。。
そんなこんなで、部分部分では小さな家族のような繋がりが育ち始めているけれど、まだ全体としては繋がりあっていないのだな。
でもいつかはそんな家族同士も出逢い、大きな一繋がりのコミュニティとして、豊かに響きあっていくのかな。

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新たな一巡りの旅のはじまり

そんな風に見ていくと、ガーデンの様はまるで、人間社会の新しいコミュニティの育っていく過程のようにも見えきて、さらに面白い。
それぞれの場所でそれぞれの在り方でいよいよスタートラインについて、さあ、また新たな一巡りの旅のはじまり。
どんな喜び、どんな深まり、どんな調和が生まれていくか。
楽しみな春です。

次は「晴明から穀雨の頃」お会いしましょう◎

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