不動産屋の営業マン

#不動産 

2019/08/18686 Views

不動産会社に対するイメージ

不動産会社というと、「敷居が高くて入りにくい」「騙されそうでなんだか怖い」などというイメージが多いようです。

確かに、昔は“悪徳”と呼ばれるような不動産業者が存在し、実際にその被害にあった方もいたそうです。
不動産登記事項証明書にその爪痕を発見することもあり、良心の感じられない儲け方に憤りを感じることもあります。

ただ現在では、法制度が整備されたこと、また、インターネットによる情報の流通などにより、“悪徳”業者の存在を聞くことはなくなりました。
あからさまに怪しい会社でなければ、おおむね安全な取引が可能となったのではないでしょうか。

それでも冒頭のイメージが払拭されない理由はどこにあるのでしょうか。

不動産会社の営業マン

会社に問題がないのであれば、お客様との接点である営業マンが、そのイメージをつくっていると考えて良いかもしれません。

私がいろいろな不動産会社の営業マンと接して驚いたことを、以下に少しだけ挙げてみます。


・勉強すれば取得できる宅建士の資格を持っていない営業マンが多い
・メールで連絡すれば済む内容を、なにがなんでもFAXで伝えようとする(紙のムダ..)
・夜何時になろうと、平気で携帯に電話をかけてくる
・セカンドバッグにリーゼントで颯爽と歩いてきた
・自分が用意したスリッパを自分で履き、お客様が裸足で歩いていた..


自分にも何かしらの特徴があるはずなので、あまり人のことは言ってはいけないのですが、ひとつだけ決定的にずれていると思ったことがあります。
それは、”お客様の暮らしを考えていない”ということでした。

私が携わっていた住宅営業は、“家を売る”というより、“お客様が思い描く暮らしを実現できる住まいをつくる”ことが仕事でした。
もちろん厳しいノルマがあり、営業マンは毎月のように数字に追われ、大変な思いをしながら仕事をしていました。それは不動産業界と同じことだと思います。
それでもできる限りお客様の希望を聴き、予算に合わない部分を削り、じっくりと住まいの形をつくっていきました。

対して、不動産会社の営業マンは、購入条件を聞き出したら、あとはとにかく情報を提供するのみ。
いくつもの物件を連れ回し、強気で押したり、わざと焦らせたり、事実を歪曲したり。
暮らしの提案など存在せず、とにかくそこにある物を売ることしか考えていません。

結果、住宅では引き渡しの後も続くお客様との関係は、不動産販売では継続しません。
とても寂しいことだと思います。

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不動産選びはパートナー選び

不動産に長く関わって確信したのは、“ご縁”と“タイミング”がすべてということ。
“物件を決めること”は、“結婚相手を決めること”に近いのかもしれません。

お客様が思い描く物件を購入するためには、様々なハードルをクリアする必要があり、また重い決断をしなければなりません。
すべての工程をサポートし、最後の決断を後押しするためには、お客様と私たちとの信頼関係は不可欠です。

良い不動産を選ぶことは、良いパートナーを選ぶことなのかもしれません。

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