英国人が味噌造りに挑戦

#ヨーロッパ #暮らし #安田和代

2026/02/2634 Views

writer:安田 和代(やすだ かずよ)
ロンドン在住の日本人編集者/ライター。昼は本を編み、夜は毛糸を編み、週末は畑で有機野菜を育てる日々。読書、写真、畑しごと、発酵食品&保存食づくり、編みもの、ポッドキャスト「試運転(仮)」、通信制大学で食物学の勉強など、あっちもこっちも。

昨今の和食ブームに後押しされて、英国でも日本の発酵食品に対する関心が高まっています。
スーパーでも普通に見かけるようになった味噌は、特に身近な食材になりつつあります。


英国人が和食を家で作る時代到来

日本を訪れる外国人観光客、いわゆるインバウンドの数が激増していることは、日本にお住まいの皆さんも感じていることと思いますが、それと同時に、世界的な和食ブームが巻き起こっていることは、ご存知でしょうか。

いまでは、ロンドンの町のスーパーマーケットでも、ラーメンや寿司用の米、醤油やわさび、豆腐などが、普通に買えるようになり、もはや、自宅でも和食を楽しむ時代なのです。

そんななかで、カフェを営む友人から、「うちのカフェで、お味噌造りのワークショップをやってみないか」という話を数年前からもらっていました。
そこで満を持して、今年こそは冬の間に開催しましょうということになったのです。

英国では、いまだに「Miso = 味噌汁」だと思っている人が多く、レストランで普通に「ミソください」という会話が聞かれます。
「いやいや、日本語ではミソって『ミソペースト』のことだよー」という説明しなければならないこともしばしばです。

一体どのくらいの人が「味噌造り」の意味を分かってくれるのだろうか……と思ったものの、それが全くの杞憂で、チケットは早々に完売。
ウェイティングリストができるほどだったそうです。


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器用に豆を潰し、味噌玉に

私の自宅の小さなキッチンで2キロの米を蒸し麹をつくり、さらに大豆を適切な柔らかさになるまで茹で、英国産のおいしい塩も含め、それぞれを一人分ずつパックして、味噌造りキットを用意。
カフェのテーブルで作業することを前提に、自分でも試しながら、実現可能な工程を組み立てました。

煮豆は、大きめのジップロックに入れたままワインボトルで潰す、そして麹を包んだ紙をマット代わりに、塩と丁寧に合わせて塩切り麹をつくる、その塩切り麹をジップロックに加えて潰した豆と合わせる、というのが主な流れです。

男性の参加者は、あっという間に豆を器用に潰し、女性参加者の手伝いをしていました。
私の目から見ても、本当に丁寧に見事にムラなく潰しています。

ジップロックをハサミで切って広げ、手でしっかりと塩切り麹と混ぜ込み、味噌玉をつくる段階では、「力を入れると割れてしまうので、難しい!」という声も。
それでも、全員、上手に味噌玉をガラス瓶に入れて、ぎゅうぎゅうと隙間なく詰め、仕込みがん完了しました。

最後に、異なる種類の味噌3種、塩麹や三升漬けなどの麹加工調味料、甘酒などの試食をし、「麹はどうやってつくるの?」「砂糖を入れないのになぜ甘酒は甘いのか」など多くの質問も飛び出しました。
逆に、「自宅で味噌をどんな風に使っていますか」というこちらからの問いかけには、「味噌汁をつくる」「ラーメンに追い味噌する」といった比較的スタンダードな回答から、「バナナケーキに入れる」という声も。
スイーツのソルトキャラメル的な「しょっぱ甘い系の味」を出すのにも、味噌は適しているのですよね。

準備は大変でしたが、とても熱量の高い充実した2時間半のワークショップ。
参加者も全員、「とても楽しかった」という嬉しい感想を残し、それぞれの味噌を大切に抱えて家路につきました。

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