ロンドンのアロットメント、初夏の風景

#ガーデニング #ヨーロッパ #暮らし #安田和代

2023/07/18250 Views

writer:安田 和代(やすだ かずよ)
ロンドン在住の日本人編集者/ライター。昼は本を編み、夜は毛糸を編み、週末は畑で有機野菜を育てる日々。読書、写真、畑しごと、発酵食品&保存食づくり、編みもの、ポッドキャスト「試運転(仮)」、通信制大学で食物学の勉強など、あっちもこっちも。

いよいよ畑仕事のクライマックスともいえる夏がやってきました。
ロンドンのアロットメント、初夏の風景をお届けします。

グリーンハウスでできること

ロンドンの家庭菜園の標準サイズは、幅約10メートル奥行き約25メートルとちょうどスイミングプールほどの大きさです。
スペース的に余裕があるので、ただ露地で野菜を育てるだけではなく、果樹を植えたり、道具小屋を建てたり、人によっては養蜂をする人もあり、皆思い思いの楽しみ方をしています。
私の畑にも、前の持ち主が建てた道具小屋と、ありがたいことにグリーンハウス(温室)があります。
譲り受けたときには、すでにかなり年季が入っていて、ガラスのパネルがいくつかなくなっており、よく言えば風通しのよい状態になっていました。

完全ではないものの、このグリーンハウスがよい仕事をするのです。
ロンドンの気候ではなかなかうまくいかないナスやピーマン、鷹の爪なども温室ならば問題なく育つうえ、収穫したニンニクを乾かすのにも重宝しています。
露地栽培のものよりも、一足早くトマトが色づくのも嬉しいところ。
現在は文字通り、緑が溢れんばかりの状態です。

グリーンハウスを風よけがわりに、その周辺にはブルーベリー、山椒、柚子などの鉢植えを並べ、また台を設置して定植する前の苗を置いています。
グリーンハウス内の守られた環境で発芽させ、育苗した苗を、そのまますぐに定植するのではなく、外気に慣れさせるプロセスを踏んで、いよいよ露地にデビューさせるわけです。
グリーンハウスはそのなかも外も、実に重要な役割を担っているのです。

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実も葉っぱもお役立ちのラズベリー

日本ではキイチゴとも呼ばれるラズベリーは、夏から秋にかけてのアロットメントの定番です。
あまり知られていないかもしれませんが、ラズベリーには夏に実がなる品種と秋に実がなるオータムナルという品種があります。前者は背が高くなるため支柱が必要で、後者は支柱なしで自立するタイプです。
我が家のラズベリーは、手間がかからず長くフルーツが楽しめるオータムナル。とはいえ、この季節になると、すでにちらりほらりと赤い実を見せ始めます。

ラズベリーの実は、抗酸化作用が強いことで知られていますが、実は葉にも同様の効果があるといわれています。
使い方としては、ほかのハーブティーと同じく、熱湯に入れて5分ほど抽出していただきます。
味も色も、やや緑茶に似ていて、まさに「お茶」というかんじ。
花が咲くころの葉を摘むのがよいとされているので、まさにこちらもこの季節のもの。少し多めに摘んでドライにしておくと、長く楽しめて重宝します。

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季節の収穫物たち

6月の終わりから7月の始めには、レタスや水菜といった葉野菜に加えて、ズッキーニやキュウリがとれ始めます。
特にズッキーニは、ひとつの株からドッサリ収穫できるので、なるべく小ぶりなうちに摘み取るように努めています。

英国のお店で売っているキュウリは巨大で水っぽく、どうしても日本の細くてパリパリしたものが恋しくなるので、自分で栽培する日本風の品種は貴重です。
ぬか漬けにしたり、ちょうど最近蔵出しした自家製の西京風味噌をのせたり、ポリポリと楽しんでいます。

そして、気づけば7月も中旬、東京のお盆の季節。
ナスは間に合わずお店で買いましたが、キュウリは自家栽培のものを使って、白いランタンと一緒にお迎えの準備をしました。
ロンドンで東京のお盆。
そういう家がひとつくらいあってもいいですよね。

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