寒い冬を彩るデンマークのクリスマス

#ヨーロッパ #暮らし #パイプなこ

2021/12/22240 Views

writer:パイプなこ
イギリス人の夫、息子と一緒に英国と日本を行ったり来たり。編集・ライターとして欧州の緑豊かな生活と日常をいろいろ発信している。

秋の紅葉が駆け足で過ぎ去り、デンマークでは長く寒い冬を迎えています。
日照時間が短く暗い時期ではありますが、街ではクリスマスのイルミネーションがはじまり、人々の心にも明るさが戻ります。

今回は前回に引き続き、デンマークのティナからの便りを紹介します。

人々の心をあたたかくするクリスマス

デンマークは大西洋を流れるメキシコ湾暖流の影響で、北欧諸国の中では意外に雪が少ないところ。
それでも今年は自宅の窓から見える景色がすっかり銀世界で、子どもたちは寒さを忘れ、庭で雪遊びを楽しんでいます。

雪の少ないデンマークではありますが、太陽が朝の9時過ぎに顔を出し、夕方4時前には沈んでしまう12月は、やはり暗くて寒い季節であることには変わりありません。
そんな時期だからこそ、キラキラと輝くクリスマスは、人々の心をあたたかくしてくれます。

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デンマークのクリスマスが近づいたことを知らせてくれるのが、やわらかい灯りのアドヴェント・キャンドル。
常緑樹などを使ったリースに4本のロウソクを立てるのが一般的で、降臨節(アドヴェント)の期間、日曜日になると1本ずつ火を灯していきます。
そしてすべてのロウソクに火が灯ると、クリスマスがやってくるわけです。

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アドヴェント・キャンドルの灯りのもと、クリスマスツリーの飾りつけをするのも、この時期ならではの楽しみ。
なかでも「ユールヤータ」は、とてもデンマークらしいオーナメントです。

ハートの形をした「ユールヤータ」は、1980年代にデンマークを代表する童話作家のアンデルセンが考え出したものだそう。
ショップなどでも購入できますが、赤と白の紙を折り紙のように組んで簡単に作ることができるので、子どもたちと手作りして飾る家庭も多くみられます。

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この時期、我が家では、もみの木の枝を使って、小さな部屋飾りも作ります。
家の中に緑を取り入れることで、閉じこもりきりな冬の間も、自然に囲まれている雰囲気が味わえて、家族にはとても好評ですよ。

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甘い香りが知らせる季節感

クリスマスにはデンマークの伝統的な焼き菓子、「エーブルスキワ」も欠かせません。
もともとは名前の通り、りんごのスライスが入ったお菓子でしたが、現在は粉砂糖やジャムを添えて、クリスマスの時期にいただきます。

大人も子どもも、「エーブルスキワ」が大好き。
甘い香りとクリスマスの雰囲気の中、人々は家族とゆっくり、自宅で温かなユール・ヒュッゲな時間を過ごします。

見た目は、日本のたこ焼きにそっくり!
もちろん、日本でもたこ焼き器で作れるので、みなさんも家族とヒュッゲな時間を楽しんでみませんか。

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