花と緑のまちづくり講座(第2回)

#ガーデニング #暮らし 

2019/10/30648 Views

花と緑のまちづくり講座(第2回)

先日、川崎市公園緑地協会主催の「花と緑のまちづくり講座(緑化推進リーダー育成講座)第2回」に参加してきました。
講座の目的は”川崎市の花と緑の施策状況を知り、市と協働して、地域の花と緑づくりを推進する活動のあり方を学ぶ”こと。
合計6回のコースで構成され、毎回約6時間かかります。

今回のテーマは「花と緑の基礎知識を学ぶ」。
花と緑づくりを始めるにあたって、備えておくべき予備知識を学びます。

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花と緑の基礎知識

復習を兼ねて、学んできたことをまとめてみようと思います。

1-1.花と緑の効果
・環境の浄化→植物にはフィトンチッドという殺菌効果のある成分があり、桜餅などにも利用される
・住環境の向上→アメリカでは都市公園近くの地価は、他に比較して15%も高い)
・自然環境の保全、活用→災害時の避難場所としても
・生物多様性
・地域景観の向上→ヨーロッパの市民農園は一般の公園より美しく、見て楽しい庭づくりを実践
・地域資源の魅力アップ→桜祭りなど、人を呼ぶための観光資源にも
・環境教育の場→学校の花壇には子どもの情操教育の一面も
・コミュニティーの醸成→花壇を通して地域の人と触れ合うきっかけに
・健康増進→園芸活動は散歩や自転車と同じくらいのエネルギーを消費する
・精神的な効果→植物には情緒を安定させる効果
1-2.花と緑のまちづくり
・まちづくりでの緑のデザインポイント→窓辺のハンギングなど、個人の住宅でもちょっとしたポイントで緑を楽しむことができる
・オープンスペースでの花壇づくり→地域でコミュニティーガーデン活動をおこなうと、切り花を持ち帰ったり、ハーブティーを楽しんだり、みんなが楽しく自然に親しむことができるようになる。小学校との連携などで、川崎ではさまざまなコミュニティー活動が存在している。
1-3.植物の特徴
1-4.花と緑の普及啓発(次世代へ繋ぐ)

2-1.土の基礎知識
・土は粒子、水、空気から構成され、その割合によって土の良し悪しが決まる。一般的には粒子の割合が40〜50%が良い。
・物理性の良い土とは、通気性、透水性、排水性、保水性、保肥性が良い土のこと。
・科学性が良い土とは、pH5.5〜6.5の弱酸性。日本は雨が多いため、酸性にかたよる傾向があることに注意。
・ミミズなどの土壌生物がよく活動している土が良い。
2-2.花壇の土作り
・地表から約30センチを耕して使う。リニューアルの際は地中30〜60センチほどの心土を表土と入れ替える天地返しをおこなう。
・土壌改良には葉緑素の構成成分となる窒素、開花・結実を助ける燐酸、根の生長に影響するカリの三大要素を考慮する。
・鉢土には赤玉土、腐葉土、バーミキュライト、パーライトを良く使う。特に、赤玉土:腐葉土=7:3のものがバランスが良い。

3植物をより深く知るために
・植物は植栽地の最低気温に大きく影響される。温暖化は植物にとって、悪い話ではない。
・植物の原産地を見ると、本来の性質がわかる。
・近年はさまざまな植物が日本に存在するが、16〜17世紀のプラントハンターの活躍によって、世界に植物が広がった。実は江戸時代の日本はアジア随一の集荷センターとなっていた。

約3時間の座学でしたが、大きな枠で、さまざまなことを学ぶことができました。

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エコ・ロールプレイ

講義が終わったところで、グループに分かれ、実際に街に花と緑を増やすためのシミュレーションをおこないました。

今回の課題は、駅前にプランター設置の計画をもつ地域の花クラブ会員が、商店街や利用者、役所と調整し、全員の理解と協力を得るという内容。
商店街や利用者からは、「朝の通勤の邪魔になる」「忙しくて維持の協力ができない」「そんなものより自転車置き場を増やしてほしい」など、さまざまな反対意見も出ましたが、最終的には”街を元気にしよう”という共通のゴールの下、全員の合意を得ることができました。

前回の講義では、公園を活用した緑の増やし方、楽しみ方を考えさせられましたが、公共施設の利用が難しいことも分かりました。
その点、今回の議題となった農園や生産緑地であれば、土地所有者の理解によって、敷地の一角に市民が楽しめる庭をつくることができるように思います。
現在は個人の住宅に緑を増やすことを提案していますが、将来的にはオープンスペースを使った緑の提案もやってみたいです。

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