冬の庭を華やかに彩るクリスマスローズ

#ガーデニング #暮らし #遠藤昭

2020/03/012079 Views

writer:遠藤 昭
メルボルン駐在時、300坪の庭にてガーデニングに目覚め、多数のガーデニングコンテストを受賞。現在は川崎市緑化センター緑化相談員を務めながら、園芸文化の普及啓蒙活動をする。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)。

クリスマスローズとは

冬の草花というと「パンジー」、「ビオラ」、「ストック」等が定番ですが、「クリスマスローズ」を数株植えると、ワンランク上のお洒落なお庭になります。

もともと、「へレボラス」と呼ばれていた地味なキンポウゲ科の植物ですが、25年位前から、「クリスマスローズ」と呼ばれるようになり、急速に人気が出ました。
平成時代には、「薔薇」や「クレマチス」と並んで、”平成園芸三種の神器”とまで呼ばれる地位を確保。
令和時代も、まだまだ人気が持続しそうな花です。

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人気の秘密

人気の秘密はズバリ、”クリスマス”と”ローズ”という魅力的な言葉を二つ結合させたネーミングにもありそうですが、もちろん花そのものも大きな魅力を携えています。

常緑で、花の少ない冬から春にかけて、さまざまな色や形の花が庭を華やかにしてくれるのは、ガーデナーにとっては嬉しいポイント。
実際に、最近のクリスマスローズの展示会に行くと、八重の豪華な花が咲きそろっています。

比較的日当たりが悪くても育ち、開花しやすい植物であるため、人口の多い都市部で人気が出たことや交配で新品種を簡単に作り出せるため、根強いファンが多いのも秘密のひとつです。

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咲き頃

「クリスマスローズ」という名前から、当然クリスマスシーズンに咲き誇るようなイメージがありますが、ほとんどのクリスマスローズが咲きそろうのは2月中旬以降。
その頃から、各地で「クリスマスローズ展」が開催され、桜のシーズンまで庭に彩を与え続けてくれます。

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育て方

「クリスマスローズ」は宿根草なので、毎年株が大きく成長する楽しみと共に、種を採取して、播種で育てる楽しみがあります。

ここでは、年間を通じた育て方を、1月から追ってみましょう。

1月 古葉切りと施肥、つぼみに光を当てる、霜よけ。1,000倍の液肥を与える。
2月 多くの品種が開花。交配育種。
3月 鉢植えで購入した株の露地植え付け、または鉢増し。花がら摘み。
4月 お礼、肥病害虫予防。種を採取する場合は種房の茶こし袋かけ。
5月 タネの採取・病害虫対策(ダニ・アブラ虫防除など)。
6月 夏越しの準備、直射日光を避ける日よけ対策、肥料は止める。
7月 直射日光からの遮光。
8月 水切れ注意、花芽形成。
9月 下旬にタネ播き・株分け、または鉢増し。
10月 施肥開始、日向へ移動する。生育期に入る。
11月 古い葉を切る(無茎種のみ)。
12月 ニゲル種開花、施肥。つぼみに光を当てる。

冬の貴婦人とも呼ばれる、気品溢れ、華やかなクリスマスローズは、この季節、園芸店の店頭に出回っています。
お気に入りの一株を見つけて、庭やベランダで育ててみませんか?

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