クライストチャーチのフラワーフェスティバル

#暮らし #海外 #遠藤昭

2021/09/25464 Views

writer:遠藤 昭
メルボルン駐在時、300坪の庭にてガーデニングに目覚め、多数のガーデニングコンテストを受賞。著書『はじめてのオージープランツ図鑑』(青春出版社)。

クライストチャーチのフラワーフェスティバル

”世界でもっとも美しいガーデンシティ”と言われる「クライストチャーチ」。
そのフラワーフェスティバルは世界的にも有名な催しです。

フラワーフェスティバルが2月に開催されることに、私たち日本人は不思議な感じを覚えますが、南半球は夏の時期。
この時期のクライストチャーチは最高気温が23度、最低気温が14度程度で、日本の4~5月頃の気候にあたるのです。
現地では「薔薇」「ダリア」「紫陽花」「アガパンサス」など、多くの草花が咲き乱れ、素晴らしく美しい景色をつくりあげてくれています。

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フラワーフェスティバルの期間中に開かれる、オープンガーデンにも注目が集まります。
百年の伝統を持つ「ガーデニング ・コンテスト」入賞者の庭が公開されるのです。

コンテストの主催者は「Christchurch Beautifying Association's」と「Canterbury Horticultural Society」。
裏庭を含め、全体のデザイン、土壌の質、植物の育ち具合まで、審査員が実際に庭を訪問して審査します。

クライストチャーチの住宅街では、750㎡くらいの敷地に、平屋の戸建てを建てるのが一般的。
建物の前に7〜8m程度のスペースを確保できるため、ほとんどの家庭では、花と緑にあふれた前庭を楽しんでいます。
最近日本でも、オープンガーデンや地域主催のガーデニングコンテストが開催されるようになりましたが、クライストチャーチを参考にできれば、緑のあふれる、豊かな街が完成するように思います。

入賞者の庭

現地のツアー会社が、入賞者の庭を巡るバスツアーを実施しているのも驚きましたが、実際に35ドルで参加してきたレポートをお届けしようと思います 笑。

紹介するのはColleen & Brian Briggsさんの庭。
コンテストの審査員も務める実力者で、これまで多くの賞を受けてきた方です。

前庭は「薔薇」や「ダリア」のボーダー花壇で、玄関脇からバックヤードへの通路にかけて、見事な「フォクシア」や「ベゴニア」がハンギングで飾られています。

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バックヤードでは、ウサギや小鳥の小屋に野菜コーナーなど、ストーリー性のある豊かな世界が演出されています。

その一角には「羊歯」のコーナーも。
日本のガーデナーのようにブームに流されるのではなく、自分の好きなガーデニングを、自分らしく楽しんでいるのが感じられますね。

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2階のベランダには多くの「ニューサイラン」が置かれています。
”なぜ地植えにしないのか?”と尋ねると、”大きくなりすぎて他の植物を圧倒してしまう”との回答が。

自宅の小さな庭で「ニューサイラン」を地植えしている僕は立場がなくなってしまい、巨大植物癖にうんざりしている妻の視線からも、そそくさと逃げ出す始末となってしまいました 笑。

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もちろんこれだけの庭づくりは難しいとしても、自宅に緑のある暮らしはやっぱり素敵ですね。
まずは小さなひとつの鉢からでも、自分らしいガーデニングを始めてみませんか?

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