ロンドンの町のフェスティバル

#ヨーロッパ #暮らし #安田和代

2026/07/0134 Views

writer:安田 和代(やすだ かずよ)
ロンドン在住の日本人編集者/ライター。昼は本を編み、夜は毛糸を編み、週末は畑で有機野菜を育てる日々。読書、写真、畑しごと、発酵食品&保存食づくり、編みもの、ポッドキャスト「試運転(仮)」、通信制大学で食物学の勉強など、あっちもこっちも。

日本の各地で夏祭りが開催されるように、英国にも大小さまざまなお祭りがあります。
そんな地元住民のコミュニティ精神溢れるフェスティバルをご紹介します。


ミッドサマーデイのフェスティバル

英国の6月は、一年で一番日の長い月です。
ロンドンの場合、朝は4時半頃から明るくなり、夜も10時くらいまで暗くならならず、夜の時間がとても短いのです。
この傾向はスコットランドなど北にいくほど、顕著になります。

毎年、一番日の長い夏至の直近の週末に、私が住む北ロンドンの町では、フェスティバルが行われます。
駅の近くの公園に大小ふたつの特設ステージが設けられ、バンドの演奏や、地元のコーラスグループの合唱など、正午から午後6時まで、絶え間なくさまざまなパフォーマンスが繰り広げられるのです。

今年は、開会を告げるパレードがあり、「ドンドコドンドコ、ピーヒャララ」とドラムや笛をかき鳴らしつつ、地元商店街を水色の象とピンクの兎に率いられた黄色いTシャツの一団が練り歩いていました。
ピンクの兎は、映画館の前で待機していて、一団と合流したのですが、その待ち姿もなんとものどかでユーモラスでした。

会場となる公園には、地元のレストランや商店が中心となって出店しているフードストールが多数。
パニーニサンド、カレー、ポキ丼、ポルトガルスイーツなどのほか、お酒を提供するバーもあり、多くの人がステージの前にピクニックシートを敷いて、夏の一日をのんびりと楽しんでいました。

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パブでの編み物クラブの活動

フェスティバルには、フードストールのほか、ハンドメイドのアクセサリーやスカーフなどのクラフトや、イラストのプリントやポストカードなどのアート作品、マッサージ、ジムトレーニング、占いなどなど、さまざまなストールが出店しています。

そして、かくいう私も、今年は初めてストールの内側に入りました。
というのも、最近、毛糸や編み物キットを販売している近所の友人とふたりで、地域の編み物クラブを結成し、そのプロモーションのために参加したのです。
テントのなかで編み物をしつつ、クラブに関する問い合わせに対応しました。

編み物クラブは、英国では「ニット&ナター」と呼ばれ、参加者それぞれが制作中のものを持ち寄って、単純に編みながらナター(おしゃべり)をするというものです。
自主発生的にほとんどの町に地域の編み物クラブがあり、図書館やカフェ、教会などで活動しています。
完全なコミュニティサークルなので、利害関係の伴わない、ただの趣味仲間の集まりです。

私たちの活動場所は、地元のパブ。
毎月第2火曜日の午後に、近所のパブでお茶を飲みながら編み物をしています。
パブの側も、平日の午後はほとんどのテーブルが空いているため、飲み物を購入する限りは、こういった集まりに協力的です。

フェスティバルのストールでは、編み物クラブのチラシをテントの目立つ場所に貼って、さらに、配布用のチラシもテーブルの上に。
期待以上に多くの人が足をとめて、チラシを手にしたり、写真を撮ったり、「○○という場所の編み物クラブに参加しているんだけど」とほかのクラブの話をしてくれたり、反応が大きくて驚きました。

これまでは、2〜3人で集まっていた新参者の弱小クラブでしたが、果たして次回は何人集まるでしょうか。
ちょっぴり期待をふくらませています。

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