夏を涼しく〜”涼”を感じる植物

#ガーデニング #暮らし #遠藤昭

2020/08/021010 Views

writer:遠藤 昭
メルボルン駐在時、300坪の庭にてガーデニングに目覚め、多数のガーデニングコンテストを受賞。著書『庭づくり 困った解決アドバイス Q&A100』(主婦と生活社)。

”涼”を感じる植物

梅雨明けを迎え、いよいよ本格的な夏がやってきますね。
今回は、暑い夏を涼しげに演出してくれる涼やかな植物、「ホスタ」と「オリズルラン」を紹介したいと思います。

1)ホスタ

日本及び東アジア原産の植物で、ひと昔前までは、擬宝珠(ゴボウシ)と呼ばれていましたが、最近は、海外で品種改良されて逆輸入した品種も出回り、ホスタと呼ばれることが多いようです。

擬宝珠(ぎぼし)は、日本の伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、廻縁の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾りですね。
この玉ねぎみたいな形の蕾が擬宝珠に似ているので、ギボウシになったと言われています。

多くは白やクリーム色の斑入りの葉ですが、無地の品種も沢山あります。

「ホスタ」の良い所は、日陰でも育つこと。
北向きの、直接日の当たらないベランダでも元気に育ってくれます。
7月~8月に咲かせる淡いブルーの花も、清涼感満点で、美しい出で立ちです。

非常にたくさんの園芸品種が出回っているため、植える場所や用途に応じて選択できるのも嬉しいですね。

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さまざまな「ホスタ」のある風景

下の写真は「寒河江」という代表的な人気品種ですが、大型で存在感があるため、庭のフォーカルポイントに最適です。

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もともと東アジアの出身ということもあってか、和風の灯篭やヤツデとも良く似合いますね。

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小型の品種は数鉢をまとめて置くことで、それぞれの個性を引き立て合います。

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海外でも人気です。この写真はメルボルンの「クラウドヒルズ」という庭園です。

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陽当たりのあまり良くない、塀の際などでも良く育ちます。日陰のスペースがパッと明るくなりますね。

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育てる時の注意点

「ホスタ」を育てる時の注意点に少し触れておきましょう。

「ホスタ」はもともと、林の中など、あまり直射日光の当たらない、湿潤な場所を好みます。
そのため夏の強い日差しや、乾燥が苦手で、南向きのベランダなどで育てる場合は、夏は寒冷紗などで日陰を作って、水切れのないように注意しましょう。
施肥は、生長期に二週間に一度程度与えます。

宿根草で、冬に地上部は枯れますが、春には新芽が出てきます。
大きく美しい緑の葉が一斉に広がる姿は、とてもダイナミックで感動的ですよ。

2)オリズルラン

日本では古くから、夏の人気の植物ですね。
蔓の先に出る新芽がオリズルに似ているので、「オリズルラン」と呼ばれています。

東京以南ですと、冬も強い霜に当たらなければ、越冬します。

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空気洗浄能力あり

近年、「サンスベリア」などと共に、空気洗浄能力のある植物として人気です。
明るい日陰がもっとも理想的な環境ですが、奥まった場所にあるシェルフなど、やや暗い場所でも元気に育ってくれます。
垂れ下がったオリヅルの部分が可愛らしく涼しげですね。

育て方はほとんど「ホスタ」と同じです。
真夏の強い日差しや水切れに注意してください。

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夏も植物のある暮らしを

今年の夏は自宅で過ごす時間が長くなりそうですね。
「ホスタ」や「オリズルラン」の涼しげな姿は、真夏のうだるような暑さを和らげてくれるはずですよ。

コロナ禍でも実行できる「植物を育てる」という小さな楽しみ。
まずは「ホスタ」や「オリズルラン」を使って、最初の一歩を体験してみませんか?

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